KGI、KPIの設定、課題の因数分解など、社会人として働いていると、ポイントポイントでは使っていたものの、ここまで一貫してPDCAの回し方をわかりやすく書いてある本を初めて読み、とても勉強になりました。
「社内でのプロジェクトの回し方がわからない」、「営業していてどのように対策を考えていったらいいかわからない」など社会人の早いうちに読めて、実践できていれば(簡単なことではないですが…)、凄いスピードで成長でき、とてつもなく活躍できるようになるんだろうなと思います。
あいにく、私はできていないことのほうが多く、読んでいて反省することも多かったため、今後、本に書いてあることを少しずつ習慣化していけたらと思います。
なぜPDCAが必要なのか?
人が不安や疑問を感じ歩みを止めてしまう要因は
「自分はどこへ向かおうとしているか?」(ゴールが見えない)
「果たしていまの努力は意味があるのだろうか?」(道が見えない)
「この方法のまま続けていていいのだろうか?」(手段が見えない)
などなど、行動に移すことが出来ず、成果としても上がらないこともしばしば。普段からゴールを意識しで、モチベーション高く、前進をしていくためにも、PDCAが必要となります。
①Plan(計画)
ステップ①ゴールを定量化する(KGIの設定)
「目的地のない旅は放浪であり、目的意識のない仕事は惰性」
よくプロジェクトなどでも、「そもそもの目的とゴールって?」という会話になりますね。プロジェクトオーナーなどがいる場合はここをはっきりさせておかないと、悲しいことになります。
【注意したいポイント】
①期日を決める
②定量化する
痩せたい→75キロから60キロ台に
英語ができるようになりたい→TOEIC 900点以上
などなど、できるだけ数字で測れるようにすると振り返りがし易い。
③ゴールを適度に具体的なものにする
具体的にするために、10年後などではなく、1〜3ヶ月後くらいが目安。与えられた目標があらければ、粒を小さくして着手する。
ステップ②現状とのギャップを洗い出す
ゴールが「7月末までに75キロから60キロ台に」だったら、約40日間で5キロを減らさないといけないとギャップが認識できる。
ステップ③ギャップを埋める課題を考える
チーム単位で動いているのであれば、ホワイトボードに書き出したり、ポストイットなどに書いて壁にはるなど、ギャップを埋めるための課題を出しつくすことが大事。この際、後ほど書きますが、この時、課題に対して因数分解で考えると整理できる。
ステップ④課題を優先度づけして3つに絞る
でてきた課題に対して、どこから着手するかをきめる必要があるため、「インパクト」「時間(工数)」「気軽さ」の3つから重み付けを行う。その中でインパクトの大きさが最重要項目に。相対的に候補を比べていって、3つに絞る。
ステップ⑤各課題をKPI化する
KPIとはKGIまでのサブゴール。目指すべき結果。
ここでKPIはあくまでも目指すべき結果のため、行動の目標ではない。
ダイエットだったら、KPIが体脂肪◯◯%とか。1ヶ月間で1日◯◯kcalまでに抑える日を20日以上とかは、行動の指標になるので次の実行フェーズの指標に。
KGIを売上◯◯万円とおいた、営業とかだったら、受注率◯◯%とか、商品の網羅率◯◯%とかがKPIになる。
ステップ⑥KPIを達成する解決案を考える
解決案とは大まかな方向性のDOを考える。ダイエットだったら、毎日走るとか、筋トレするとか、食事を◯◯kcalに抑えるとか
ステップ⑦解決案の優先度づけをする
ステップ③と同様に「インパクト」「時間」「手軽さ」で優先度をつける。課題の絞込と異なる点は最重要KPIの達成につながる解決案については最低1つ、できれば2つ残す。それ以外のKPIも最低ひとつの解決案を残す。
ステップ⑧計画の見える化をする
個人でもチームでもKPIの見える化をする。目立つところに掲げておく!
以上が、計画の1連の流れ。計画していく上で意識するポイントは
- なぜそのゴールを目指すのか?に立ち返る。
- ときには思いっきりリミッターを外す。
②Plan(計画) 仮説の精度を上げる因数分解
因数分解するメリット
- 課題の見落としを防ぐ
- ボトルネックが発見し易い
- KPI化しやすい
- どんなゴールでも実現可能に思えてくる
- PDCAが速く深く回る
抽象度が高いようなテーマでも、課題を細かく因数分解すると、ゴールやKPI、解決案がでてくる。
ポイント①5段目まで深掘りする
因数分解の階層を深めるときは、WHYツリーかHOWツリー。
WHYツリーは要因を探る時に、HOWツリーは課題や解決策に
ポイント②1段目だけはMECEを徹底する
1段目だけはMECE(モレやダブりなく分けること)を徹底。
ポイント③切り方に悩んだらプロセスで切る
広告の営業の場合…
- リスト作成(アタック先選定)
- アポ取り
- 事前準備
- ヒアリング
- ニーズ喚起
- 提案
- クロージング
- 受注
- 原稿作成
- 掲載
- フォロー(効果出し)
- リピート
などなど、一連のプロセスで考えると、分けられやすい。
ポイント⑤簡単な課題は「質✕量」で切る
上記、プロセスに加え、質✕量でわけると考えやすい。
と、ポイントが挙げられるのですが、因数分解はやってみると最初はうまく分けられなかったりします。そのため、とにかく紙に書いてやる必要があるようです。私もたまにやりますが、きれいにできなくて悶々とする時もありますが、これは日々のトレーニングが必要ですね。ポイント④と⑤のコツを抑えておくと、うまくできそうな気もしてきます。
以上、ひとまず計画編でした。
1章から8章まであり、2章分でも、抑えて置きたいポイントが盛りだくさん。日々意識していることもあれば、知らなかったこともあり、とても勉強になりました。また、後日、D行動 C検証 A調整のパートを書きたいと思います。